【完】冷たい彼は幼なじみ






体を離して

突然そんなことを言い出す祐くんに
首を傾げるあたし。




「『一生俺のそばにいろ。』」

「...~~っ!!!」

「耳赤い」

「み、見えないでしょっ!」

「あーバレた?」



悪戯のように笑って
あたしをからかう祐くん。



「で。わかったわけ?」

「え?」

「俺、独占欲強いってこと。」

「......うん」



祐くんの台詞ひとつひとつが
なんだか意地悪に聞こえてきて


でもあたしの鼓動は
そのたびにうるさくなっていく。





「もう離さない。」




「...っ!」



だんだん顔の距離が近づいてきて

その距離がゼロになると
唇に唇が吸い付くように重なった。