「祐くんっ!!!」 あたしはくるりと振り返って 祐くんに抱きついた。 高そうな指輪。 きっとバイトしてたのは この指輪のためだった。 嬉しすぎて 幸せすぎて 逆に怖いな...。 「一番に祝ってやりたかったから。こんな夜中にごめんな。」 優しい言葉とは裏腹に 強くあたしの事を抱きしめる腕。 数時間前の不安なんて もう忘れてしまった。 「この指輪の意味、わかる?」 「...?」