ヴーヴーヴー...。
「...んん...」
枕元でなっているバイブ音に
目を覚ます。
あ...あたし寝ちゃってたんだ。
目をこすっている間も
鳴り響いている音。
知らない番号...?
しかも時計は夜中の1時を示している。
「...もしもし...」
『あー...わりーな、俺。』
えっ?!?!?!!
その低い声に
寝ぼけていたあたしの感覚はどこへやら。
バッとベッドから起きあがる。
「ど...どうしてあたしの番号...」
『蓮さんから聞いたんだよ。』
「あぁ...お兄ちゃんが...」
『それより、今家こっそり抜けてきて。』
「へ?」
家を抜けるって
この時間に外に出るってこと?



