【完】冷たい彼は幼なじみ








ファミレスをでて
しばらく歩くと


目の前に居酒屋が見えた。



ほんのりと灯りがともっている。



そっか、もうこんな時間か...。




「ありがとうございましたっ」


居酒屋の扉が開いて
一人二人とサラリーマンのおじさんたちがお店を出た後



頭を下げる男の子。


帽子をかぶっていたけど
声と背格好で
それが誰かなんてすぐにわかる。



「ゆ...祐くん!!!」

「え...」



あたしが彼を呼びとめると

やべ...と言いながら
頭をかかえる。