彼の口から発せられた第一声。
「俺は妃奈の事、なにがあっても諦めないよ」
ごめんなさい。
そう言おうと思っていたあたしに
その台詞は衝撃的な言葉だった。
「本気で好きだから。」
サラっと言われるその言葉に
慣れないあたしの心臓は
ピクンッと飛び跳ねる。
「あ、あのね那月くんあたし」
「失礼いたします。ココアになります」
タイミング悪くココアがやってきた。
そのおかげで
またあたしは黙り込んでしまった。
言わなくちゃ...。
「あのね...あたし...あたしは、もう祐くんの恋人になったの」
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