あたしはそのまま
那月くんの向かい側に座る。
「とりあえず、なにか頼むか」
「じゃあ...ココアで」
「オッケー。」
あたしの分のココアを
那月くんはすぐに頼んでくれた。
優しい。
そんな那月くんのこと
あたしは好きだけど
それは...祐くんの好きとは全然違う。
今日はそれを
伝えなきゃいけない。
たとえ、那月くんを傷つけたとしても。
「あのね、那月くん...あたし話が」
「うん。俺も話がある。」
いつもの天使のような笑顔。
だけど、目は真剣。
「うん。」
あたしは那月くんの話から聞こうと頷いた。