【完】冷たい彼は幼なじみ





祐くんの顔が
首筋から離れると

今度は甘い台詞の雨が
耳元に降ってくる。



「ずっとそいつの側にいたい。」

「全部俺で満たしてやる」

「もう逃がさない……妃。」


何度も頭を駆けめぐる
甘い台詞。

けど、
妃って呼ぶその声だけは

ちゃんと頭の中に響いて。



だけど


その瞬間に
また祐くんがあたしの目をとらえるから


びくとも動けなくなる。



心臓が止まりそう。
息なんてもうとっくに苦しい。


涙がでそうなくらい
ドキドキしすぎて

このままあたし
死んじゃったもいいなって少しだけど思った。



それくらい

祐くんはあたしの全てなの。