うわっ...
なんかあからさま不機嫌な顔の祐くん。
あたしと目線をパチっと合わせて
くるんと巻かれた髪の毛の先を
弄ぶように持ちあげる。
「ふーん...。」
なんてまた
不機嫌そうな声を出す。
どうしようあたし...
こんな風にされても
ドキドキしちゃうなんて
本当にどうかしてる...。
「おーい、そこのお二人さん。もうすぐ着きますけど。」
「え...?」
我に返って
みんなの方を見ると
律希はにやにやして
那月くんはため息をついて
留美ちゃんはそっぽを向いていた。
急に恥ずかしくなって
あたしは祐くんと離れて
電車から真っ先に出た。



