【完】冷たい彼は幼なじみ







そう思いながらも


恐る恐る
水着を試着してみる。



上は首の後ろで縛るタイプ。
胸元に目立った柄はないけど、

真ん中には黒いリボンがぶら下がっている。


下はスカートではなくて
まるで下着みたいな水着...。




鏡で自分の姿を見て

赤面する。



「妃奈~着れた?」

「う...うぅ...うん...」



シャッ......。

返事をすると
すぐに試着室のカーテンが開かれて


律希と店員さんに
恥ずかしい姿がさらされた。



「は、恥ずかしいよやっぱり!!!」


「妃奈...可愛いよ!!!!」

「はいっ、ものすごくお似合いです!」



顔を手で覆い隠すあたしをよそに、
目の前の二人は
すごく喜んでいる。



こんなの祐くんの前で着れるわけないよ...。