でもここからじゃ、 なに話してるのか聞き取れない。 あ、祐くんの家の前に止まった…。 なんか話してる、、? 留美ちゃん、 すごく幸せそうな顔…。 祐くんは…?? そう思って祐くんの横顔を 盗み見た。 ドクン─────── もっと。太いトゲが 刺さったみたいに 心臓がキュッと痛くなる。 だって、、 少しだけど。 ほんの、少しだけど、 笑ってるんだもん、祐くん。