【完】冷たい彼は幼なじみ







また何かを企んでいるような笑顔に

思わず身震いする。



「行くって...どこに?」


「水着買いに行くの。言ったでしょ?妃奈のお見舞い行ったときに」



......そうだったっけ?

記憶の線路を辿っていると
あっという間に水着ショップに着いてしまった。




「んー...。やっぱ男ウケするのは甘辛だよねぇ...。」


着くなりさっそく
水着を見て回る律希に対して

あたしは店内をオロオロ。



「ほら妃奈!あんたのために選んでるんだから、来なさいっ」

「あ、あたしのため?!」



律希はてっきり
自分の水着を見に来たものだと思っていたから

あたしはその言葉にビックリする。





「水着お探しですか?」



すると、後ろから
このお店の店員さんから声をかけられた。