【完】冷たい彼は幼なじみ





あたしが話し終えると
タイミング良く

頼んだ料理が運ばれてきた。




すべて話してしまって
よかったのかな...と思ったけど


律希は黙って頷きながら聞いてくれた。



「そっか...。でも妃奈は...幼馴染じゃ、嫌なんでしょ?」


「……うん」



その言葉を聞いて
目頭がじーんと熱くなってくる。



「好きなの...あたし、本当に...好きになっちゃったの...」



好き。


祐くんが好き。


その言葉を口ずさむだけで
涙があふれ出して止まらない。



冷たいくせに
愛想ないくせに


それなのにいつもどこか優しくて


不器用で笑った顔が可愛くて



愛しくてしょうがない...。