キーンコーンカーンコーン――――――...
「やめ。回収」
3日目の最後のテストが終わると
みんな一斉に声をあげる。
「終わったぁ~!」
今回は数学もできたし、
今までで一番いい出来かも...!
「律希っ、律希のおかげでできたよ!ありがとう!」
帰りの支度を終えて
まっさきに律希のもとに向かう。
「それはよかった。じゃ、行くよ!!」
「え?、ちょ、ちょちょ、どこに?!?!」
ガシッと腕を掴まれて
あたしを学校の外までひっぱる律希。
「り、律希?!」
「はいはい。黙って行くー。」
そのまま最寄駅まで連れてこられて、
切符を買わされて
電車に乗った。



