「うるさい。取り込み中なのわかんだろ?あっち行ってろ」
パッとあたしから
那月くんへと視線を移し換えて、祐くんは言った。
「それとこれとは別だろ?!教えんならもっと離れろ!」
ぐいぐいと祐くんの腕をひっぱる那月くん。
それに観念したように
少し距離をおいた祐くん。
よかった...やっとこれで集中できる。
そんなこんなで
あたしたちは勉強会を終えて
各自家で一生懸命復習して
2日後の
テストに臨んだ。
「始めっ」
監督の先生の合図で
みんながシャーペンを手に取る。
せっかく祐くんと律希が教えてくれたんだもん。
頑張るね。



