憂鬱な気分で 見慣れた住宅街を通る。 またあの人に話しかけられたら どうしよう…。 殴られたらどうしよう…。 てゆーかなんで あたしのアドレス聞いたのかな… なんて考えていると 目の前に見慣れたシルエット。 「祐くん…!!と…留美ちゃん???」 ドクン─────── 心臓をトゲみたいなのが 突っついてくる。 あ、そっか… ふたりは今日から 恋人同士になったんだ…。 ちょっとのぞいちゃっても、 いいよね?? あたしは近くの電信柱に隠れて、 二人の様子を凝視する。 やっぱりお似合い…。