【完】冷たい彼は幼なじみ




それは


留美ちゃんの存在が
今までのあたしにとって

どれだけ大きかったかを思い知らせた。



「あ、妃奈ちゃんと祐史だぁっ。おはよっ」

「おはよう…って留美ちゃん?!」


左隣にスッと入ってきた
可愛い女の子の声に
あたしは思わず一歩引いてしまう。



昨日はあんなんだったのに…


立ち直り早いというか…
強いなぁ…。



「で。二人は付き合ってるの??」
 
「?!?!?!」

生徒玄関までたどり着くと
あたしの耳元で留美ちゃんが聞いてきた。



な、なにいって…。



あたしは驚きのあまり
鞄を落としてしまった。