───妃奈side
ミーンミンミンミンミン。
ジー、ジー、ジー。
うううう…
うるさい…暑い…
玄関の扉を開けると
目を細める隙も与えないくらいの勢いで太陽の光線が差し込んできた。
それと同時に
まるで暑い暑いと文句を言っているようにうるさい
蝉の叫び声。
日焼け止め塗っておいてよかったぁ…。
つくづくそう思いながら
半袖になった自分のシャツを眺める。
「───…」
今日は…祐くんいないな…。
ほんの少し前までは
それが当たり前だったのに
なぜかすごくもの寂しい。
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