言葉が見つからずに
黙っていると、
留美の方から聞いてきた。
『なにか...話しがあるんでしょ?』
「......あぁ」
さっきとは違って
落ち着いた留美の声は
まるで別人のようだった。
もう...なにかを悟ってるみたいに。
「明日の朝、会って話がしたい。」
『わかった。じゃあ、早めに祐史の教室にいるから』
「ん...。じゃあ...明日。」
ツー...ツー...
虚しく部屋に響く機械音。
そのままケータイを
ベッドの上に放り投げる。
もう...間違わない。
妃。
俺にはもう
お前しか見えないから。



