【完】冷たい彼は幼なじみ







睨みつけると
母さんはくいっと口角を持ち上げた。


この笑い方、上田みたいで嫌いだ。



「誰の付き添い?」

「...誰でもい―だろ」

「もしかして...妃奈ちゃん?」

「……。早くあっち行って」



俺が目をそむけたのを見ると
母さんはでっかい声で笑いだした。



「はいはい、じゃ、支度出来たら呼ぶから」

「……」

「...大事にしなさいよ?」


口うるさい母親は

それだけ言い残して
部屋の扉を閉めた。



ボフッ。


ベッドに体を預ける。



「...言われなくてもわかってる。」