「またこうやって、、昔みたいになれるなんて、ほんとにうれしいな…」
本当に
こんな日がくるなんて
ちょっと前のあたしは
少し諦めていた。
それに
祐くんが
誰より大切な存在だって
気づくこともできた。
だけどそれ以上に
つらいこともたくさんあるんだって
思い知らされる。
恋は苦い。
「昔みたいで、いいの?」
「…??」
「こーゆー繋ぎ方もあるんだけど。」
そういって
一瞬話された掌は
すぐに祐くんの手に触れた。
あたしの指と指の間に
スッと長い指が入り込んで
キュッと握りしめられる。
トクン───────
この繋ぎ方…。
「離すなよ??」