先生のおでこが
あたしのおでこスレスレに近づいてきた。


ここここんなこと
先生がしていいんですか...??



「お前、ちけーんだよいちいち。」


機嫌の悪そうな
低い声が聞こえたと思うと


あたしの目の前から
先生の顔がシャットダウンされて


その代わりにあったのは

那月くんのノート。




もちろん


その声の主は那月くんで、
あたしと先生の間に

ノートを挟んで
視界をシャットダウンしたのも那月くん。



「先公に妬くなんて、お前もまだまだ子供だなー?」

「...るせぇ黙れ。」



あたしと先生の間に
はさんであったノートがなくなると


那月くんが
先生をにらんでいて、


その先生がなにやら
ニヤニヤとしていた。