【完】冷たい彼は幼なじみ




だけど寂しかったのは本当。




那月くん…に
避けられてるって思ったし


「あたしのこと…嫌いになった…?」


那月くんが…好きって
言ってくれたとき

すごく嬉しかった。


だから、嫌われたくない。



「…ありえないから」

「え?」

「俺が妃奈嫌うとか、そんなん俺が数学で満点取るくらい、あり得ない。」



…なんか……

たとえがちょっと
面白かったけど…


「よかっ…た…」


ホッと安堵の息を吐く。



「つーか…嫌われたって思ってたのは…俺の方だし…」

「え、なななんで?!」


びっくりした様子で訪ねると、
那月くんは鼻の先を
コソコソとさわって


顔をほんのり赤くさせる。