【完】冷たい彼は幼なじみ






嬉しい...


はずなのに。


高校に入ったとき

こうやって
一緒に学校に行くことを
望んでいたはずなのに。



あたしの心は
ドキドキとモヤモヤ。



「うん...」



あたしが頷くと

祐くんはパッと手を離した。





違う。


なんか違う。




幼なじみ...?


『好きだよ。だって祐くんは、あたしの大切な..."幼なじみ"だもん』




なんだ...あたしが
言ったんじゃん...。



祐くんはあのとき
不機嫌な様子で
保健室を出て行ってしまったけど


やっぱり

こうやって



あたしのことを考えてくれる。