【完】冷たい彼は幼なじみ








――――――――...


「いってきまーす...」

「はい。いってらっしゃい」


7時50分。

最近のあたしは

いつもより10分早く
家を出ている。



いまではそれが
当たり前になっていて。





あのとき
挨拶し続ける!って決めたあたしは

もういない。




「はぁ......」

重い足取りで
玄関の扉を開く。



どんな顔して
会えばいいんだろう...。



そう思いながら
足を進める。




「...はよ」


え―――――――――――?