【完】冷たい彼は幼なじみ






プールは好きだけど...


実はあたし

「スクール水着でも...大丈夫かな?」


遊ぶとき用の水着なんて

小学生のときのやつしか、持ってない。



「...分かった。」

「よ、よかったぁ...」

「風邪治ったら、一緒に買いに行くよ。」



そ、そっち...?

あたし別に
泳げるならスクール水着でもいいんだけどな...



「あ。もうこんな時間」


律希は時計を見て言った。




「あたし買い物行かなきゃいけないから、そろそろ行くね?」


「えっ...あ、うんっありがとね」



ちょっと寂しいけど
こうやってお見舞いに来てくれただけで嬉しい。


「じゃ。お大事に、ね?」

「ありがとう」




バタンッ―――――――――――


扉が閉まると
やけに寂しさが漂う。



早く、風邪治して学校...。