【完】冷たい彼は幼なじみ






「俺、久々に妃奈に会ったからさ~おねがいっ。」


両手を合わせて
頼んでみたけど


「だーめーです。」 


腕を組んだ律希は
そこをどこうとしない。



そんなしかめっ面ばっか
してないで、

さっきみたいに笑えばいいのに…




コショコショコショ────



「えっ?!やっ…蓮さんやめっ…」


「ほら、くすぐったいなら笑えー」



俺は彼女のくびれのあたりを
手でくすぐった。


「お、お兄ちゃん!!?」 



妃奈に言われて
くすぐるのをやめると


律希はさっきよりも

しかめっ面になっていた。