【完】冷たい彼は幼なじみ





ベッドに倒れたまま
キュッと唇をかみしめる。



元に戻れるだけでいいって、

仲のいい幼なじみに
戻れるだけでいいって、


思ってたのにな…。



いつからこんなに、

欲張りになっちゃったのかな、あたし。





「……っく…」


目を閉じれば閉じるほど
祐くんの顔が浮かんでくる。


消さなきゃ。


こんな



欲張りな感情なんて
消さなきゃ。




ガラッ──────


…???

「妃奈!!!」

この声は…。

「律希……?」


あたしを呼ぶ
大きな声の主は

早足でベッドまできて
カーテンを煩雑にめくる。


「大丈夫??」

「りつ…律希ぃぃ~!!!」

「うわっ!!!」


あたしは迷い無く
律希にガバッと抱きついた。