【完】冷たい彼は幼なじみ





あたしがそう言うと
祐くんは

「そうかよ。」


とだけいって

あたしから
スッと離れて、保健室を
出て行ってしまった。


なんで…怒ってるのかな…




「わかんないよ…」


目をゆっくり閉じて
ため息混じりに呟く。


いままで目の前にあった
温もりがなくなって

ひとりだって
実感する。



ほんとうは、


本当はね…??



祐くんの唇に
もっと触れてほしい。

キスだってしてほしい。

ぎゅっとしてほしい。

頭だって撫でてほしい。



だけどそういうことは

好きな人とじゃないと
意味がないことだから。




あたしじゃないから。


あたしたちは
幼なじみだから。




話せるだけで
十分…って思わなくちゃ。