それじゃあ、ダメかな?
「ふ~ん…
まぁいつか、本当の自分の気持ちを知るときが来るって事、自覚しといたほうがいいよ?」
本当の…気持ち??
「う、うん???」
卵焼きを加えて
首を傾げるあたし。
「あと、妃奈は可愛いんだから、もっと自覚なさい!」
おでこを細い指先でつっつかれた。
「あたし別にかわいく...」
「あ、噂をすれば。」
教室の窓から
廊下で友達と楽しそうに話してる
祐くんを律希が指さした。
教室のほとんどの女子は
その祐くんに釘付け。
うわぁ…
いいなぁあの男の子たち…。
あたしも話したいよ…



