そういえば
いろいろあって
最近寝不足だったかも……。
「もう、平気か??」
「うん。ありがとう祐くん…」
あんなに酷いこと言ったのに
ついててくれてたなんて
あたし……
「…っ…」
「どうした??」
あたしの顔を
トロンとした瞳でのぞき込む。
あ…あたし…泣いてる??
「ご、ごめっ…なんでもないのっ…」
「…妃。聞きたいことがある。」
祐くんから目をそらすと
今度は真剣な、
真っ直ぐな声が降ってきた。
「…なに??」
涙を拭って、
なるべく笑って
祐くんの方を向く。
すると、
祐くんの顔は
思いも寄らないくらい
至近距離にきていて、
鼻が当たってしまいそう。