頭が…ズキズキする…。


ふわふわする…

体が熱いよ…。


────妃!!!妃!!!


ん…あたし??

この声は…。


────俺が運びます。先生は…ここに居てください。



祐くん…????

そんなわけ…。

きっと…那月くんだ。



────ごめんな、妃。



違う…やっぱり

この

あたしの手を
ゆっくり遠慮がちに握る

この手は。


────保健室行くからな。


あたしをスッと

持ち上げてくれる


この人は…。



────妃……。

やっぱり
あたしの


大好きな人の声。