【完】冷たい彼は幼なじみ





そのとき初めて
留美ちゃんを怖いと思った。


「えっ?!やだ図星~??」

「……る、留美ちゃんあのさ…」

「あたしね、祐史にいわれたの」

「えっ??」


祐くんに…?なにを…?

心臓はいやな音をしている。
うるさい…うるさい…。


「《俺にはお前だけだ》って。」

ドクン─────


脈が
大きく

胸が
苦しくなっていく。


「それで、無理矢理これ、つけられちゃったんだよねぇ」

留美ちゃんは
周りを少しチラチラと気にして

あたしに近寄る。

すると、
首筋の方のシャツをめくってみせた。


「コレ。わかる?」

「……え?」

「″キスマーク″。わかるでしょ?」


キスマーク…??