昼休み──────
「ねぇ、妃奈?」
お弁当を開きながら
律希は言った。
「芹澤のこと、ほんとはどう思ってんの?」
「どう...って?」
「いや、どうゆう好きなのかなって」
整った顔で見つめられて
少し戸惑うあたし。
どうゆう好き?
「どうゆうって言われても...」
「じゃあ恋愛対象として好きなの?」
なんかお兄ちゃんにも
おんなじようなこと
言われたような……??
「確かに祐くんはかっこいいし...モテるけど...。」
「けど?」
「あたしは、そうゆう好きじゃないんだよね」
そう、ただ...
一緒にいると楽しかったんだ。
だからまた
あのときみたいに
一緒に笑い合いたいの。



