【完】冷たい彼は幼なじみ




口をとがらせたあたしを
不思議に思ったお兄ちゃんは


またそのあと
ズケズケといろいろ聞いてきて


本当に大変だった。


─────翌朝


「「いってきまーす」」


あたしとお兄ちゃんは
一緒に家を出た。

「あれ、今日は祐史いねーのかぁ」

「・・・。」

お兄ちゃんは
芹澤家を振り返って見た。


当たり前でしょ。

祐くんはいっつも
今から10分後に学校に行くんだから…。


避けてる。


もう何日
祐くんに挨拶してない…?