【完】冷たい彼は幼なじみ







「友達と…水族館に行きました。」


ベッドの上で
正座をしているあたしと

あぐらをかいているお兄ちゃん。


なんだか、説教されてる気分。



「ふぅーん。本当に、それだけ??」


ドクンッ。

心臓が嫌なリズムで刻まれる。


そしてあたしは
今日もことを

思い出して
いつの間にか赤面していた。


「お、お兄ちゃんには関係ないでしょ!!」

「その友達って、男だろ?」



─────「男になる」



カァァァァ////

那月くんの言葉が
フラッシュバックする。


「図星だなぁ?」

「お兄ちゃんのバカ…」

「その友達って……祐史じゃないよね?」

「………そんなわけないじゃん…」

「妃奈?」