【完】冷たい彼は幼なじみ







「もし妃奈が芹澤の事じゃなくて

俺の事...好きになってくれたらそのときは」


「その...ときは...?」


「直接キス、したいな」



そのときあたしは
階段でのことを思い出して


恥ずかしくなった。


「...それとも。今、してほしい?」

「やっやだ!!」



あたしは大きな水槽の方に
目線をそらした。



「ふははっ...やっぱ...可愛い。」

「なななな」

「おーすっげ。妃奈こっち来いよっ」


真っ赤にさせるあたしを余所に


子供のように
水槽へ走って行く西島くん。