【完】冷たい彼は幼なじみ






熱い。

熱い。

掴まれた手から
腕から

全身に向かって
しびれる位に熱い。



「...離して」

「お前、俺のこと」

「もう...傷つきたくないよ...」


知らない間に
涙はこぼれおちていた。

そんなあたしを見て
祐くんはダラリと手を離す。


「勝手にしろ...」

「っ...。」




あたしはそれと同時に
西島くんを連れて

玄関まで走った。






あたし...ほんとに

嫌われたのかな...?




バカみたい。
自分で言ったのに...。








「......っ...」


嘘だよ、全部。