階段の下には
――――――祐くん...。
授業...始まってるのに...。
もしかして
ずっと、探してた...??
なんでそんなに
息切らしてまで...。
「お前...どーゆう面下げて妃奈に近づいてんだよ」
ドキンッ――――――
西島くんが
あたしのこと呼び捨てにするから
あたしの顔は芯から熱を帯びる。
「......妃奈が苦しんでんの...分かってんだろ?」
あたしのことを
まるで大事なものを守るように
そっと自分の後ろに隠す。
そんな西島くんの手は
なぜかすごく震えていて
でも
あたしを握るその手は
すごくあったかかった。



