西島くんの 手がなければ あたしたち二人の唇は 間違いなく触れ合っていた。 ────西島…くん…??? 片方の手は口。 もう片方はあたしの手を握っている。 彼が離れると同時に ふわっといい香りがして その瞬間 ぐいっと 抱きしめられた。 ドキン────── 心臓が飛び跳ねる。 「俺は。本気だから。」 「西島くん……。」 「……好きだ。」 その瞬間、 なぜかあたしの頬には さっきとは違う涙が零れ落ちた。