「鈍感め。」 西島くんは 口を手で覆い隠して 拗ねたようにあたしを見つめた。 その顔は まるで子犬みたいで 女の子なら誰でも キュンとしてしまう。 「そんなこと…」 「じゃあ今、俺が何考えてるか、当ててみ。」 西島くんの考えてること…??? おなかすいた…? 授業遅れちゃう? 「トイレ行き…」 「違う違う。ね?やっぱり鈍感」 でもそんなの… きっとあたしじゃなくても わからないような…。 「…ってゆーか授業行かなきゃ!!」