【完】冷たい彼は幼なじみ





奪いに……って…

カァァァァ─────



「あれ、顔赤い…??意味分かった??」

「………えっ…?」

あたしは
熱くなった頬を隠しながら

首を傾げた。



「いや……妃奈ちゃん鈍感だから、てっきり…」

「あ、あたしって鈍感??」



でもたしかに

律希にもそんなこと言われたこと…



「鈍感だよ。」



西島くんは優しい声で


笑いかけて
あたしの前にしゃがんだ。


そのおかげで

あたしたちの距離は
一気に縮まって


それと同時に

西島くんの顔が
赤くなるのがわかった。