奪いに……って… カァァァァ───── 「あれ、顔赤い…??意味分かった??」 「………えっ…?」 あたしは 熱くなった頬を隠しながら 首を傾げた。 「いや……妃奈ちゃん鈍感だから、てっきり…」 「あ、あたしって鈍感??」 でもたしかに 律希にもそんなこと言われたこと… 「鈍感だよ。」 西島くんは優しい声で 笑いかけて あたしの前にしゃがんだ。 そのおかげで あたしたちの距離は 一気に縮まって それと同時に 西島くんの顔が 赤くなるのがわかった。