【完】冷たい彼は幼なじみ






トクン...トクン...。



こんな...

こんなことしてほしくない...。


「は、離して!」


「...妃......??」



だってきっと


ドキドキしてるのは
あたしの方だけだから。



あんな台詞に

騙されちゃいけない。



だって祐くんの中には
いつだって...


留美ちゃんがいる。




そうでしょ?




「これ以上......ドキドキさせないでよ......」

「......え?」

「あたしばっかり...いっつも...心臓止まりそうになって...。」

「妃...?」




どうしよう、止まらない。