【完】冷たい彼は幼なじみ






「なんかって...」


「されたのか?」



今度はあたしの肩を掴んで

真剣な眼差しで訪ねてくる。




......西島くんは

あたしを...。



なんて、

祐くんに言えるわけ...ない。



キーンコーンカーンコーン...。



あたしが祐くんから
視線を外すのと同時に

チャイムが流れた。




「ほ、ほらっ!予鈴なっちゃったよ!遅刻しちゃ」

「妃っ!」


ビクッ―――――――


祐くんに名前を呼ばれて、

肩が動く。




そんな真剣な目...

しないでよ...。