甘い夢、苦い罠


すると男は立ち上がり、私の目の前に立った。
立っている者と座っている者。
必然的に私は彼を見上げる形となった。

「ココがどこだか分かる?」

「……え?」

唐突に質問を投げ掛けられた。

あの時は無我夢中で彼を追い掛けていた。
当然、周りの事なんて見えてない。

私は首を横に振った。

「なるほど……ならちょうどいいかな」