「――言いたいことがあるんだったらハッキリ言えば?」 「でも……」 「楽になるぞ?俺だって知りたいし」 不敵に笑う俺。 頬を桜色に染める女。 こう言う素直な人は嫌いじゃない。 二人の距離は近い。 俺が一方的に相手を壁に押し付けている感じだ。 職業柄、この手を使うことが増えてきた。 別に使わなくてもいいが、何せ手っ取り早く秘密を聞き出せる。 使えるものは全て利用する。 それが俺のポリシーだ。