―――『えー、なので受験生という自覚を持つように。』



受験か…
もっと詳しく聞きたいな…。


新学期、
私たちは今月から中学3年生。

入学式も終わり今日は通常授業。


担任の先生の話は受験についてですでに20分はたっている。


私はそう思っていないのに、
『話ながすぎるんだけど〜。』

と友達と話している。


やっぱり自分の気持ちを伝えるのって難しいな…。


そういつも通りに思っていた、
そのとき…



『やべーっ!俺高校行けねぇよ(笑)!』
隣の席の男子が騒いでいる。


いいなぁ、
自分の気持ちが正直に言えて…。


その男子の名前は大川 翔哉。
もろ目立つ男子だけど…

とても優しい心の持ち主。