その子のことはよく知っていたけど話したことはなかった。


なぜなら、
その子は私とは正反対の目立つ女の子だったから。


その子の名前は
大宮 真依。


実は4年生まで同じクラスだった。
だから名前を知っていたのだ。


『ねぇねぇ、智穂ちゃんっていつも絵書いてるよね!絵好きなの??』


真依はとても明るくて、
話し掛けてくれたことが嬉しくて…
この時から私は真依に憧れを持つようなった。