とぼとぼ通学路を歩いていると
後ろから誰かに付けられている
事に気づいた…

「………」

僕は走り出し
角を勢い良く曲がって
立ち止まり後ろを振り向き

付けている人を待った…

案の定来ましたよ…
しかもそいつは昨日の
金髪男はだった…


待て…顔はこいつに
バレてないはず…ここは
演技をするしかない…


金髪男はやってしまった
って顔をしてた。


「あの…あなた誰?」
「え…君は黒蝶じゃないの!?」
「は?」

こいつ…まさか
昨日から付けてきたのか?

「確かに…昨日あのマンションに…」

何か…演技するの面倒臭く
なってきた…

「昨日から付けてきたのか?」

私はガラリと変わり
低い声を出した。

「え!?
ま…まさか…本当に黒蝶!?」

当てずっぽで
付けていたのかこいつは…


「ウザい消えて…」
「このままじゃ帰れない!」

………はぁ?
コイツ涙目になってる…

「このまま帰ったら…炎に殺される〜(泣)」