ドンッ

誰かがぶつかってきた…

「……チッ」
僕は思わず舌打ちをして
しまった。



「あ…すまないな…」
「炎(えん)気を付けなよ!
大丈夫だった?」
「うるせー…月(つき)」


こいつら…僕が怖く
ないのか?

「……」

そんなことより
僕は早くこの場を離れたかった



人は嫌いだ…
自分以外の人間なんて信じない


僕は無言でその2人の横を
通りすぎようとした…






が……赤い髪の男に
腕を捕まれた…


「……な…」
「は?」
「僕に…触んじゃね!!」


ただならぬ殺気を出した為か
赤毛の男は僕の腕を
離した。

そして金髪の男は
目を見開いていた…


「すまなかったな…
だか…一つだけ聞くお前は
黒蝶だよな?」