泣きながらウトウトしていた
悲しくても辛くても
彼女の寝息を聞いていると
眠ってしまうようだ
夢を見た
広い部屋の片隅に彼女がいた
両手で耳をふさいで
泣いていた
何か言っている
でもわからない
僕は走り出す
でも
部屋がどんどん広くなっていく
いくら走っても彼女の元へ近寄れない
試しに立ち止まってみるが
ゆっくりと部屋は広がっている
大声を上げても彼女は聞こえてないようだった
僕に振り向いてくれない
でも走り出した
彼女は向こうを向いて声を上げて泣き出した
僕はいつまでも走ろうと決めた
そして目が覚めた
